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秋津洲 (水上機母艦) : ウィキペディア日本語版
秋津洲 (水上機母艦)[あきつしま]

秋津洲(あきつしま)は、大日本帝国海軍水上機母艦#達昭和16年6月pp.55-56『達第二百十九號 昭和十五年度及昭和十六年度ニ於テ建造ニ着手ノ水上機母艦一隻、驅潜艇二隻、敷設艇一隻及魚雷艇三隻ニ左ノ通命名ス|昭和十六年六月三十日 海軍大臣及川古志郎|川崎重工業株式會社ニ於テ建造 水上機母艦 秋津洲(アキツシマ)|株式會社播磨造船所ニ於テ建造 第二十三號驅潜艇|日本鋼管株式會社鶴見造船所ニ於テ建造 第二十六號驅潜艇|三菱重工業株式會社横濱船渠ニ於テ建造 敷設艇 石埼(イシザキ)|株式會社横濱ヨット工作所ニ於テ建造 第一號魚雷艇 第二號魚雷艇 第三號魚雷艇』〕〔#艦艇類別等級表(昭和16年12月31日)p.2『軍艦|水上機母艦|能登呂、神威、千歳、千代田、瑞穂、日進、秋津洲』〕。
日本海軍の類別上は水上機母艦だが〔#内令昭和16年6月(3)p.32『内令第七百三十四號 艦艇類別等級表中左ノ通改正ス 昭和十六年六月三十日 海軍大臣 及川古志郎|軍艦、水上機母艦ノ項中「日進」ノ下ニ「、秋津洲」ヲ加フ|驅潜艇、第十三號型ノ項中「第二十二號」ノ下ニ「、第二十三號、第二十六號」ヲ加フ』〕、実際には大型飛行艇への補給、整備を任務とする艦艇であり、飛行艇母艦と呼ばれる事もある〔#福井空母物語345-346頁『飛行艇母艦たる水上機母艦』〕。
艦名は明治期の防護巡洋艦秋津洲」に続き2代目〔#聯合艦隊軍艦銘銘伝(普)pp.29-31〕。秋津洲とは、日本の別称〔#幕末以降帝国軍艦写真と史実p.41『秋津洲(あきつしま) 艦種 巡洋艦二檣(戦闘檣あり) 艦名考 秋津洲は日本國の別稱なり。 艦歴 明治27・8年戦役従軍』〕。
== 計画 ==
帝国海軍では、真珠湾攻撃の5年前から航空機によるハワイ攻撃作戦の研究が組織的に進められていた。
1936年(昭和11年)に海軍大学校がまとめた文書、「対米作戦用兵ニ関スル研究」には、「開戦前敵主要艦艇特ニ航空母艦AL(=真珠湾)ニ在泊スル場合ハ敵ノ不意ニ乗ジ航空機(空母(艦載機)並ニ中艇、大艇)ニ依ル急襲ヲ以テ開戦スルノ着意アルヲ要ス」とある。もし対米戦が始まっても、アメリカ艦隊が出撃して来なければ、帝国海軍の想定した速戦即決の艦隊決戦は起きない。そこで敵の根拠地である真珠湾を航空機で(宣戦布告前に)奇襲攻撃することで開戦し、アメリカ艦隊に早期の出撃を強要することを考えたのである。その奇襲攻撃には空母艦載機の他に、航続力の大きい飛行艇(大艇、中艇)を使用するつもりだったのである。
この文書には、続いて、「而シテ現状ニ於テハ大艇、中艇ハGK(=マーシャル諸島)東端付近ヨリ出発シ予メ洋上静穏ナル地域ニ配備セル水上機母艦ニ於テ中継補給ヲ行フ等ノ手段ヲ講ズルヲ要ス」とある。この手段を、水上艦艇で具体化したものが、飛行艇母艦「秋津洲」であり、潜水艦で具体化したものが、「潜補型」であった。
水上機戦力に力を入れた帝国海軍は、大型飛行艇九七式飛行艇二式飛行艇)を洋上補給・整備するための新造飛行艇母艦(移動基地)を要望した〔。そのため「神威」を改装したが十分でなく、昭和14年度計画(マル4計画)において新艦(仮称第131号艦)を建造することとなった〔#福井空母物語368頁〕。
昭和17年度の改マル5計画では同型艦3隻が建造予定だったが、戦局の変遷により建造中止になった〔。開戦の準備として発動された戦時急備計画(マル急計画)でも同型艦(第303号艦、予定艦名「千早」)の建造が決まり、昭和16年7月25日に起工されたが、昭和17年秋には建造中止となる〔#福井空母物語369頁〕。このほかに、1万1000トン級の艦隊随伴型大型飛行艇母艦、3300トン級の小型飛行艇母艦も計画された〔。さらに福田啓二造船中将により排水量3万トン、全長200m、幅24mの巨大艦も検討されたが、いずれも太平洋戦争の勃発により実現しなかった〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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